通信指令課の仕事は、24時間体制で管内(1市4町)の119番通報や警察などの各関係機関からの災害通報を受付し、管轄署の消防隊や救急隊に迅速な出場指令を行い、各関係機関に連絡し、効率的な消防活動が出来るよう支援することです。また、災害発生場所の迅速な特定が出来るよう指令台のコンピューターに入っている地図データや支援情報の更新作業や指令施設各機器の簡単な修理やメンテナンスも行ないます。
 
 〒321-4305
 栃木県真岡市荒町107-1
            (消防本部3階)
 TEL 0285-82-0119
 FAX 0285-80-8789
 施設名称 消防緊急通信指令施設
 業務開始 平成16年4月1日
 職   員 13名(1係6名、2係6名、日勤1名)
 指令施設 JRC(日本無線)製

消防緊急通信指令システムの特徴 電話会社等に登録してある住所等の確認
通信指令室の機器紹介 新築住宅等の住所確認協力のお願い
119番通報の仕方 救急車の適正利用のお願い
携帯電話からの119番通報について 救急支援出動のご理解をお願いします
FAXからの119番通報について

消防緊急通信指令システムの特徴
1. 119番通報の一元化
今までは、真岡市は真岡消防署、各町はそれぞれの分署(芳賀分署・茂木分署・益子分署)で119番通報の受付をしていました。現場に出動する隊員が119番通報の受付をし、内容を全て聞いてから出動していましたが、今回のシステムでは芳賀郡内全ての通報が、真岡市にある消防本部の通信指令室に繋がり、指令課員が通報を聞きながら管轄の消防・救急隊に出動指令を出すので、迅速な出場が可能になりました。

2. 消防無線の一元化
今までは真岡消防署・芳賀分署・茂木分署に無線基地局が分散して設置されていましたが、消防無線の一元管理化を行い、消防本部と、新たに設置された茂木無線中継所(無人局)を、マイクロ波回線で結び、この2ヶ所で広域消防管内の全エリアをカバーすることができ、消防無線の効率的な運用が可能になりました。

3. 消防車両・救急車両の動態を管理
緊急車両には車載端末を設置し、地図データをベースとする出場指令情報を車両側で把握、GPSにより署外活動中の車両の動態も管理し、出場車両の現場への到着時間を短縮します
車両端末(車両側) 車両運用管理装置(指令室)

4. 119番通報の発信場所を瞬時に把握
当消防本部では、平成23年4月28日より統合型位置情報通知システムの運用を開始しました。これまでは、NTT固定電話からの通報のみ通報場所の位置表示が可能でしたが、新システム導入により携帯電話やIP電話からの通報でも位置表示が可能になりました。
ただし、携帯電話からの通報の場合、GPS機能の無いものや屋内からの通報では位置の特定が困難になりますので注意してください。
位置情報の範囲は、GPSの測位状況や携帯電話会社、携帯電話の設定などにもよりますが10数mから半径2500m程度となります。
動作画面 位置情報通知装置

5. 構成市町に設置されている防災設備等との連動
構成市町のサイレン吹鳴設備・防災無線設備・CATV設備と連動する統合遠隔制御装置により、水火災等災害時の迅速な消防団の召集及び地域住民への広報を行います。

統合遠隔制御装置起動画面


通信系統イメージ図を展開
● サイレン吹鳴設備
  構成市町の消防団員を召集する為に、サイレン吹鳴を行います。
  対象…真岡市・益子町・市貝町

● 防災行政無線設備
   地域住民に対し、音声等にて災害情報を伝達します。
  対象…真岡市・益子町・市貝町・芳賀町

● 町民広報システム
  CATV回線を使い、サイレン吹鳴、消防関係者宅端末への
  音声放送、 町民宅のTV画面へテロップを流します。
  対象…茂木町

 通信指令室の機器紹介
消防署ならびに各分署や消防団とを結ぶ、消防緊急通信指令システムの心臓部です。
様々な事案に適切かつ迅速な対応が出来るよう、最新のデジタル技術を駆使したシステムとなっています。
個々のシステムが、迅速かつ的確に、119番受付から出場事案終了までの消防・救急活動を支えます。
● 指令台
ほとんどの操作をこの台で行ないます。コンピュータ(自動出動指令装置・地図等検索装置)と連動し、119番通報受付から災害種別決定、車両編成、出動指令、災害発生場所の支援情報提供、関係機関への災害通報、さらに住民からの災害の問い合わせ対応、事案の記録など、迅速かつ的確に行います。

指令台(主席)
● 出動車両運用管理装置
GPSにより得た車両の位置情報を、FOMAで送信し、指令台の管理装置の画面に表示します。その位置情報は指令台にも送られ、災害現場に一番近い車両を選択することが出来ます。署外活動中の車両なども災害現場の直近であれば出動隊への編成が可能となります。
出動車両運用管理装置 車両選択画面
● 地図等検索装置
災害地点とその周辺の地図表示及び支援情報を検索する装置です。これにより災害地点決定までの時間短縮を行い、出場レベル、目標物のリスト表示、危険物施設、災害弱者等の的確な状況把握が可能となります。

地図等検索装置
● 無線統制台
消防車両・救急車両との無線交信に用いる活動波、県内共通に用いる主運用波、全国で用いる統制波など全ての無線チャンネル統制及び交信を行います。

無線統制台
統合型位置情報通知システム
固定電話、IP電話、携帯電話(GPS付)からの119番受信時、指令の操作で瞬時に通報場所を特定し、指令台の地図上に表示する装置です。
通報したけれど会話が出来ない状態、危険が差し迫った通報や外国人からの通報など、発信場所の特定が困難な場合などでも、迅速に出動指令を行なうことが出来ます。

位置情報通知システム動作画面
● 統合遠隔制御装置
真岡市の防災無線・モーターサイレン、益子町の防災無線・モーターサイレン、茂木町のCATV回線、市貝町の防災無線・モーターサイレン、芳賀町の防災無線を統合して制御する装置です。指令台と連動し、水火災等災害時の迅速な消防団の召集及び地域住民への広報が可能になりました。

統合遠隔制御装置

統合遠隔制御装置起動画面
● 指令台メンテナンス装置
指令台の心臓部にあたるサーバーにアクセスし、各種設定の変更や修正、新築した住宅などの建築物や新しく出来た道路などの情報を地図データに入力したり編集を行なう装置です。最新の指令台であっても、元になるデータが古くれば、その機能を十分に発揮することが出来ません。そのため、各署から提出されたデータなどを、指令課員が毎日24時間入力作業を行なっています。

メンテナンス装置各種設定画面

地図データ編集画面
● 長時間録音装置
119番通報や、無線交信など、指令台での音声のやり取りをデジタル方式で長時間録音します。
録音内容の再生も日時、指令台番号等により短時間で検索、再生することが出来ます。

長時間録音装置
● 災害状況等自動案内装置
最新の災害情報をテレドームで案内する装置です。
指令台から送られた災害情報をテレドームに送信し、住民からの災害情報の問い合わせに自動的に応答します。
(0180−992−118)
上記のメンテナンス装置で操作します。

災害状況等自動案内装置編集画面(テレドーム)
● 順次指令装置
あらかじめ登録された消防団員や職員に、災害情報を電話で案内する装置です。
同時に10回線発信することが出来ます。上記のメンテナンス装置で操作します。

順次指令装置編集画面
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