統合型位置情報通知システム運用開始!

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当消防本部では、平成23年4月28日から、GPS機能付の携帯電話やIP電話・固定電話からの119番通報時に、通話と併せて通報者の位置を地図上に表示する『統合型位置情報通知システム』の運用を開始しました。

当消防本部では、これまでも、NTTの固定電話からの通報者位置を瞬時に表示する「新発信地表示システム」を運用し、指令課員による現況に即したデジタル地図更新作業等により100%に近い表示確立を誇っていましたが、近年増加傾向の携帯電話からの緊急通報やNTT以外の固定電話からの緊急通報に対しては、位置表示に対応していませんでした。

これからは、すべての119番通報において、通報者の位置を瞬時に表示することが可能になり、特に携帯電話からの通報では、通報者が通行人等、地理不案内であっても、通報位置を短時間で特定することが可能になり、さらなる救命率の向上や災害被害の軽減が期待できます。

また、現在運用している「新発信地表示システム」から「統合型位置情報通知システム」に変更することで、通報位置の情報伝達を一本化でき、ランニングコストの大幅削減にもつながりました。

ただし、GPS機能のない携帯電話からの通報や屋内からの通報では、位置の特定が困難な場合もあり、電波状況によっては他の消防本部に繋がることもあるので、近くに固定電話があれば、これまでどおりそちらからの通報を優先してください。

 

位置情報通知の流れ(119通報の音声回線は直接指令室へ)

 

※GPS:人工衛星の電波を利用し、自分のいる場所を正確に特定するシステム。携帯電話からの通報の場合、誤差は10~30メートル程度