やけど(熱傷)は、熱湯や炎などの熱源に体が触れたりして起こるもののみでなく、あまり熱くない湯たんぽなどでも、体の同じ場所に長時間あたっていることによっても起きたり(低温熱傷)、塩酸などの化学物質に触れても起こります。(化学熱傷)

①やけど(熱傷)の応急手当の方法

● 水で冷やす

・ やけどは、すぐに水で冷やすことが大切です。やけどを冷やすと、痛みが軽くなるだけでなく、やけどが悪化することを防ぐこともできます。

Point

 

・ できるだけ早く、水道水などの清潔な流水で十分に冷やします。
・ 衣類の下にやけどをした場合は、脱がさず、そのまま衣類ごと冷やします。
・ 氷やアイスパックを使って長時間冷やすと、冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあるので注意します。(特に小さな子供や老人は注意します。)
・ 広い範囲にやけどをした場合は、やけどの部分だけでなく、体全体が冷えてしまう可能性があるので、冷却は10分以内にとどめます。

 

②やけど(熱傷)の程度と留意点

やけどが軽いか重いかは、やけどの深さと広さで決まります。

● 一番浅いやけどの場合

・ 一番浅いやけどは、日焼けと同じで皮膚が赤くひりひりと痛みますが、水ぶくれ(水泡)は、できません。このような場合には、よく冷やしておくだけで、ほとんどは病院にいかなくても自然に治ります。

● 中ぐらいの深さのやけどの場合

・ 中ぐらいの深さのやけどは、水ぶくれができるのが特徴です。
・ 水ぶくれは、やけどの傷口を保護する役割があるので破いてはいけません。すぐに水で冷やした後に、指先などのごく小さいやけどを除いては、ガーゼやタオルで覆って水ぶくれが破れないよう気をつけて、できるだけ早く医療機関に受診するようにします。
・ 水ぶくれが破けても薬などを塗ってはいけません。
・ ガーゼやタオルで覆いきれないような大きな水ぶくれになったときは、救急車を呼ぶことを考慮します。

● 中ぐらいの深さのやけどの場合

・ 最も深いやけどは、水ぶくれにならずに、皮膚が真っ白になったり、黒く焦げたりしてしまいます。ここまで深くなると、かえって痛みはあまり感じません。
・ このような状態になると治りにくく、手術が必要になることもあるため、痛みがないからといって安心せずに、すぐに119番通報して、流水で冷やしながら救急車を待ちましょう。

Point

 

・ 小さな子供や老人は、比較的小さなやけどでも命にかかわることがあるので注意します。
・ 火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなく気道や肺が傷ついている可能性があるので救急車で医療機関に行く必要があります。