地域説明会Q&A




 「ごみ処理広域化」「候補地選定経過」「施設整備の基本理念と安全対策」などの地域説明会での説明に対する質疑応答の内容を Q&Aとして整理しました。


Q1 どの様にして候補地を選定したのですか。
 A 建設候補地は、芳賀地区1市5町より3箇所以上を抽出し、全38箇所の中から、1次評価により9箇所、2次評価及び視点別順位付けにより4箇所に絞りました。
さらに、総合的に評価し、有力候補地1箇所を決定しました。

Q2 なぜ堀内地区が有力候補地になったのですか。
 A 4箇所の候補地について、先進事例、専門家の意見や現地調査を基に、土地の有効利用、周辺環境の状況、ごみの排出量収集運搬効率などの観点から総合的に検討し決定しました。

Q3 大勢の市民が利用する井頭公園や温泉などの周辺を、なぜ有力候補地としたのですか。
 A 最新技術を導入し、周辺住民の方が安心できる安全な施設を整備します。また、周辺緑化に取り組み、自然との共存できるよう施設整備に配慮いたします。

Q4 工業団地内の設置は検討されたのですか。
 A 工業団地も38箇所の候補地の一つとして選定評価をしましたが、候補地として残りませんでした。また、工業団地への企業進出も順調となり、敷地確保の点でも現状では難しい状況にあります。

Q5 収集車両などが集中し、交通渋滞の心配はありませんか。
 A ごみ収集車両や個人の持ち込み車両を合わせた車両通行台数は、1日約300台を想定しています。また、ごみ収集車両が朝夕の通勤時間帯に集中することはなく、渋滞の心配はないと考えています。
今後、施設への搬入ルートの設定や収集車両の安全運転も指導して参ります。

Q6 なぜごみ処理の広域化が必要なのですか。
 A 国のダイオキシン類の対策や栃木県のごみ処理広域化計画に基づき、ごみ焼却施設を1箇所に統合し、ごみを集約して焼却炉の24時間連続運転によるダイオキシン類の発生抑制を図るものです。
また、1市5町が協力し、ごみの減量化、資源化等を推進し循環型社会の実現に取り組むものです。

Q7 施設の耐用年数は何年で、何年間設置するのですか。
 A 焼却施設の耐用年数は、20年程度と言われております。
施設の設置期間は、次期建設分を含め40年〜50年間の設置をお願いしたいと考えています。なお、設置期間の遵守については、地域との協定書の中に明文化し、後世に引き継ぎます。

Q8 ダイオキシン類は人体や農産物に影響はないのですか。
 A ダイオキシン類の発生を抑制するとともに、除去装置で取り除きますので、健康や農作物への影響の心配はありません。
また、全国のごみ処理施設でのダイオキシン類の被害の実態はありません。

Q9 排出ガスの測定データの公表など、情報公開をする考えはありますか。
 A 煙突から出る排出ガスの数値は、表示板を設置し常時お知らせします。また、ダイオキシン類など定期的に測定した数値についても公表し、皆様に安全を確認していただきます。

Q10 臭いや排水処理について、どの様に考えていますか。
 A 焼却施設の出入口に自動扉とエアーカーテン等を設置し、臭いを外に出さない仕組みです。ごみピット内で発生する臭いは、ごみの焼却と一緒に燃焼処理します。
 また、汚水は、施設内の水処理施設で浄化し、機器の冷却水などに使用し、外部に放流しないシステムを採用します。なお、敷地内に降った雨水は、調整池を経て放流する計画です。

Q11 周辺環境との調和や風評被害について、どのように考えているのですか。
 A 候補地は、平地林が南北に連なる台地にあります。平地林の伐採は極力行わず、自然との調和を重視した施設づくりを進めます。
煙突の高さは約50mとなりますが、建物の形状や色彩等にも配慮し、周辺環境に合わせ、違和感を和らげる施設とします。
また、適正な運転管理を確実に実施するとともに、事故防止体制を整備し、風評被害などを出さない施設とします。

Q12 風評被害等に対する補償などどのように考えているのですか。
 A ごみ処理施設が原因となった事例はありませんが、因果関係が明確なときは当然補償の対象と考えています。

Q13 施設が古くなったときの施設管理は心配ないのですか。
 A ごみ処理に関する技術は飛躍的に進展し、有害物質の除去や安全対策など万全の設備となっています。また、定期修理、定期点検、自主点検・検査及び法定検査を行うとともに、設備機器の部品交換等によりシステムの老朽化を予防し、機器の能力を確保します。